SSブログ

福島県穴原温泉 一日目 [旅行]

2004年5月28日。福島県穴原温泉へ旅行。
今回の目的地は、福島県穴原温泉。首都高から東北自動車道に乗り継ぎ、ひたすら北へ。
穴原温泉に直接行くなら福島飯坂I.Cで降りるのが近いが、今回は一つ手前の福島西I.Cで高速を降りる。
以前、土湯温泉に行ったときにもこのインターを利用した。

国道115号線を西へ少し進むと、最初の目的地であるアンナガーデンへの案内が見えてきた。
案内に従い、左折。
アンナガーデンとは、聖アンナ教会を中心とした様々な店の集合体。
民芸品やアンティーク、焼き物、食器など、数多くの小物を取り扱った店が並ぶ。
一通り、店を覗いて歩くだけでも小一時間はかかる。

アンナガーデンのシンボルでもある聖アンナ教会は、本格的なブリティッシュ建築様式。
ここで結婚式を挙げることも出来る。
こうした教会での結婚式に憧れる人なら、見ておくだけでも価値はある。

食事が出来る店は少ないが、個性的なこだわりの店がそろっている。
写真左は石窯で焼き上げるイタリアンピッツァの店。
他に、カフェやアイスクリームショップなどもある。
写真右は郷土の伝統こけしを集めた資料館。
大量のこけしと文献が閲覧できる。(有料)
全国のこけし好きが泣いて喜びそうな、ある種の異次元空間。

そば処 霜月
写真奥に見えているのはビール釜
ここでは地ビールの製造も行っている
今回、昼食はあらかじめこの店で取ることに決めていた。
ネットで見つけた店に、実際に出かけてたどり着くのは実に楽しい。
ここの売りは十割そば。
十割そばとは、小麦粉をはじめとしたつなぎ粉を一切使わずに打ち上げたそばのこと。
挽きたて・打ちたて・茹でたてを売りにしていて、そば本来のうまみを存分に味わうことが出来る。

ボリュームもある。
掻き揚げそばなどは、小食な私では気おされるほど大きな掻き揚げがついてきた。

私自身が注文したのは野菜サラダそば。
普通のそばと、野菜サラダが別盛で出てくると考えていたのだが、予想はあっさり裏切られた。
涼しげな透明ガラスの器に、冷たいつゆとそばが盛られている。
そして、そばの上にどっさりと乗せられたサラダ。
ちょっと見たことのない、独創性溢れるそばだった。

昼食を済ませ、アンナガーデンを後にした我々は、次の目的地である四季の里へ向かう。
四季の里は農業分野の新しい展開を図る目的で作られた公園。(入園無料)
園内には農村いちばや農園レストラン(ビール園)、農産加工館など、農業に関連させた施設が多い。
他に、四季のパン屋さん、水車小屋アイスクリーム店、憩いの館「いなか亭」(そば)なども。

子供が遊べるわんぱく広場、広大な水と緑の広場、花の丘やハーブ園、バラ園などの公園施設も充実。
この日も、小学生の団体が来ていた。
飛ぶように走り回る子供達のエネルギーに感心したものだ。
また、工芸館ではガラス製品やこけしの製作体験コーナーも楽しめる。

写真右奥では、こけし名人がこけし作りを実演している。
こけし名人は複数人登録されていて、日によって実演者が変わっている模様。
この日の名人はこけしではなく、コマを作っていた。
コマは見る見る削られ、奇麗な絵付けが施されていく。
魅入られたように最後まで見学していると、「記念に持って行きなさい」と出来上がったばかりのコマを一つ手渡された。ありがとう、名人。

さすがに名人が作ったコマはよく回る。重心の狂いなど微塵も無い。
運がよければ、名人からコマのプレゼントを受けられるかも。

四季の里を出発した我々は、国道115号線を経て県道5号線を北へ向かう。
県道5号線は通称フルーツラインと呼ばれ、桃、梨、りんご果樹園が道路沿いに続く。
もう少し時期が後ならさくらんぼ狩りが楽しめたが、わずかに時期をはずしてしまった。
フルーツラインを抜ければ最終目的地まではあとわずか。
本日のお宿、「摺上川浪漫・穴原温泉いづみや」に到着である。


いづみやは、江戸時代末期から160年余りも続く歴史のある温泉宿。
出迎えに出てきた従業員達の態度も良好で、サービスにぬかりは無い。
チェックインの手続きを済ませ、部屋へと案内してもらう。
部屋に入ると自家製の温泉玉子をサービスされた。

この温泉玉子は100%の源泉で茹でられていて、宿泊客は自由に食べることが出来る。
(夕方限定)
風呂上りの味噌汁サービス(朝限定)などもあって、宿泊客へのささやかなサービスがうれしい温泉宿だった。

部屋の窓からは、鮎釣りのメッカとして有名な摺上川が望める。
旅館の目前で釣りを楽しむことが出来るのだ。

いづみやでは宿泊客向けに釣竿の貸し出しサービスも行っている。
フロントに釣りがしたい旨を告げると、糸、浮き、針のついた竹ざおと、餌、魚がつれたときのビニールを手渡された。(全て無料)
餌は主にサシ。他にブドウムシ、カワムシも渡されたがこちらは数が少なく貴重なので、必ずもらえるわけではないらしい。

サシとはハエの幼虫、つまりウジのこと。
ブドウムシはウジの3倍から4倍ほどあるイモムシで、これは蜂の幼虫。
カワムシは水棲昆虫の一種で、ヤゴ(トンボの幼虫)に良く似た外見をしている。

この日は水の透明度が高く、魚を釣るのは難しいだろうとのことだった。
1時間ほど釣りに興じたが、結局一匹も釣ることは出来なかった。
しかし、変化に富んだ川辺を、竿を片手に散策するだけでも十分楽しむことが出来た。

釣りを終えて部屋に戻り、夕食前に一風呂浴びることにする。
いづみや大浴場「金剛の湯」。
十分な広さを持っており、源泉から湧き出る湯は少し熱め。
内湯からすぐ露天風呂に出られるが、こちらは狭い。
また、露天は虫が多く、湯船にもたくさんの虫が入っていて入浴がためらわれた。

源泉は硫酸塩泉。
泉質はナトリウムー硫酸塩塩化物温泉。
動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病に効果がある。

デザートは、ゼリー、ケーキ、フルーツの三点盛。
どれもミニサイズだけど、私には丁度良かった。
食事が済んだら部屋に戻り・・・・爆睡。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。