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鼻から胃カメラ 検査当日 [日記・雑感]

まずは尿検査。出したばかりなので出ない。何とか25ccほど搾り出して提出。
次いでエコー検査。
診察台に横になり、腹にクリームのようなものを塗られる。
そこに電動髭剃り程度の大きさの機械を押し当てられ、上下に動かしながら内臓を診察する。結果、腎臓、胆嚢、肝臓はエコー検査では何の異常も見られなかった。
心配していた胆石もない。胆嚢が腫れてるとか肝臓に影があるとかいったこともなし。
ただ、膵臓については膵液を送る膵管が少し広がっている、と言う診断だった。
「背中の痛みはこの膵臓が原因か?」と問うと、はっきりとは言えないが慢性膵炎の可能性はあるかも、とのこと。
膵臓に関しては血液検査も行ったので結果は来週になる。
慢性膵炎となればちょっと厄介だが、まだ可能性の段階だし程度もよくわからない。
来週の結果待ち。

お次は血液検査。これは膵臓の検査のための血液検査らしい。
血糖値でも計るのかな?
4~5年前の検査ではガンマGTPが高めで脂肪肝気味だから気をつけろとは言われたが血糖値は問題なかった。
その後何度か血液検査は受けているが検査結果を聞きに行かないことが多かったからよくわからない。
検査を聞いた範囲では特に血液検査で問題があったことはない。

次にいよいよ、今回の大本命、鼻からの胃カメラだ。
2年前に受けた口からの胃カメラには悶絶するほど苦しめられたが今回はどんなものだろう。
まず、鼻の穴に胃カメラを通せるかどうかをチェックする。
胃カメラを使って鼻の奥を覗くんだけど、いかにも狭い。
鼻の中を洗浄するために少しの水を入れる。鼻に水が入った時と同じ、ツンとした痛みを感じるがたいしたことはない。
「狭いですか?」と聞くと「普通の人より狭いね。やってみるけど駄目なら口からやろう」とのこと。
そういう場合もあるとは聞いていたけどまんまと引っかかった。
2年前の悪夢がよみがえる。ちょっとくらい痛くてもいいから鼻からねじ込んでくれ!とは思ったがさすがに口にはしなかった。
とりあえず鼻から入れる方向で、鼻に麻酔をする。
まずは鼻炎の時に使う鼻薬のような麻酔薬。ノズルの先を鼻の穴に入れてシュッシュッと麻酔薬を噴霧し、鼻からすする。これはたいしたことはない。

しばらく時間を置いてから、今度はゼリー状の麻酔薬を鼻に入れる。
「鼻ですすり上げて、でも飲まないで」と難しい注文を付けられる。無理です。
同じ薬を口にも含まされる。これは2年前に口から胃カメラを飲んだ時に使った麻酔薬とたぶん同じもの。
これが、非常に不味い。なんだか奇妙な味で気分が悪くなる。すぐに口の中が麻痺してますます気持ち悪い。
飲むなと言われてたが無理。少し飲み込んだ薬が喉の奥まで麻痺させてすこぶる気持ち悪い。

最後にのどぬーるスプレーのような長いノズルの付いた噴霧器で霧状の麻酔薬を喉に噴霧して麻酔は終わり。
べのべのは鼻の穴が狭かったため口の方も麻酔したが、鼻の穴が広ければ口の麻酔は必要ないのかもしれない。
正直、口の麻酔の方がつらいからやらずに済むならその方がずっと楽だ思う。

いよいよ鼻から胃カメラを挿入する。
その前に、胃カメラの太さについて。
一般的な口から入れる胃カメラの太さは8.0~10.0mm程度らしい。
以前べのべのが飲んだ胃カメラは9.0mm程度だったはず。
対して鼻から入れる胃カメラの太さは6.5mm。これは並べてみるとかなり細い。
ついに鼻から胃カメラ挿入。細い隙間を抜けて何とか奥へ進む。
鼻の奥の辺りで若干の痛み。ズヌッと抜けるともう痛みは消えていた。
時間にして0.1~0.2秒程度。痛みの強さも鼻に水が入った時よりマシだと思う。
つまり、ほとんど痛みは感じなかった。
そのままズルズルと奥にカメラを送られる。
行く手に声帯が見える。声帯の直前で「唾をゴクッと飲んでください」と言われる。
言われたとおりに飲むが一度目は失敗。もう一度飲んでと言われ、唾を飲むと同時に胃カメラをグッと送られる。
何か強引な気はしたがここでも痛みは感じなかった。
するすると奥へ進み食道の中ほどでオデキを発見。
医者の話では良性のもので特に問題ないが念のため組織を取って検査することに。
さらに進んで胃の中へ。空気を送り込んで意を膨らませる。
前回はこの空気を送る作業がつらくて仕方がなかった。
空気を入れられるとゲップが出てしまい。ゲップをすると胃がしぼむからまた空気を送られる。するとまたゲップが出る。
オゲェッ、グエ、グフゥァッなんて結構苦しんだものだったんだが今回はまったく苦痛にならない。
ちょっとお腹が張ったかな?くらいの感覚でしかなかった。

胃の全体をじっくり観察する。胃潰瘍、なし。胃癌、なし。素人目で見る限り綺麗なピンク色。
医者が言うには毛細血管が浮いているのでちょっと胃炎を起こしているらしい。
ほとんど治りかけでそう派手な症状ではなさそう。
胃壁が薄くなっている萎縮性胃炎だろうといわれた。
この病気は普通、50代や60代以上で見られる老化に伴う症状で、べのべのの若さでこの症状が見られるのはかなり珍しいらしい。
要するに胃が老人並に衰えていて胃炎や胃潰瘍になりやすいってことなんだろうと思う。ガックリ。
炎症を起こしていた部分の組織も取って検査。
さらに十二指腸まで進んでチェックする。炎症も潰瘍も見られない。
これで検査終了。ズルズルと胃カメラを引き抜く。入れるときに若干痛みを感じた部分でまた少々の不快感はあったがそれ以外は特に苦痛もなく簡単に抜けた。

結論から言うと、鼻からの胃カメラは口からとは比べ物にならないほど楽だった。
それなりに不快感はあるけど口から胃カメラのあの悶絶的な苦しみに比べればはるかに楽。ちょっと強気に言い切るなら「ほとんど苦痛はない」と断言してもそれほど嘘じゃないとさえ思える。
正直、麻酔の不味さや不快感の方が実際に胃カメラを飲む時よりも嫌だったくらい。
口からの胃カメラと鼻からの胃カメラで具体的にどう違うのかというと、なんと言っても一番は嘔吐感が鼻胃カメラではほとんどないこと。今回に限って言えば嘔吐感はまったくなかった。
べのべのが思う胃カメラの一番のつらさは咽頭反射による壮絶な嘔吐反応だから、これが無いのは大きい。
もう一つ大きな点は、やはり胃カメラ自体の細さ。胃カメラが細いことで体内で感じる異物感が従来の胃カメラよりも格段に小さい。
胃カメラを飲んでいる時にはどうしても唾を飲み下す嚥下運動をしてしまいがちなんだけど、これが従来の胃カメラだと結構痛い。
唾を飲むたびに喉の奥と胃カメラがゴリゴリこすれて、痛い。
その痛みが、鼻からの胃カメラではほとんどなかった。まったく気にならなかったと言っていいほど。
口から胃カメラのときは検査後も翌日まで喉が痛んだけど今回は喉の痛みなんてまったくなし。
鼻から胃カメラを試してみて本当に良かったと思う。

最終的な検査結果は一週間後、来週の週末は旅行に行くらからさらに後になるがひとまずは深刻な病気が見つからなくて良かった。


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